著者:
出版社:三一書房
定価:¥ 1,785
頁数:240
発売日:1993-10
評価:5.0 / 5.0
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左翼系硬派出版社として定評のあった三一書房が、まだ経営危機でガタガタになる前の本。大体、調べ物をするときは立場の違う著者による物を計三冊は読む様にしているが、どれから手をつけるべきか迷って司書に相談した時には、三一書房の本を薦められる事が多かった。従って、いささか旧著であり、一部は現在と異なっていると思われるが、なかなかの良書である。
エホバの証人の歴史、コロコロ変る教義、伝統的キリスト教会との対立(エホバの証人はキリスト教原理主義的でありながら、教会に対して敵対的で、教会からも異端と断定されている)、宗内の人種差別問題や出世主義、そして輸血問題に代表される人命軽視問題(一部病院では、エホバの証人の信者は診療拒否を受けるに到っているが、病院がそうせざるを得なくなった原因はエホバの証人側にある)と、その底にあるマインド・コントロールなどが分かりやすく述べられている。更に驚くのが、「統治体」や、そこまでいかなくても、上長が上手く答えられない質問をしてしまうと嫌がらせを受けた上で除名されるという恐るべき事実。つまり、エホバの証人では「考えてはいけない」らしいのだ。これではカルトと云われても仕方が無い。
エホバの証人はカリスマ的指導者を失ってからは「統治体」というものによって支配される集団指導体制をとっているが、そうなってからも布教と集金に余念が無い。集金し、不動産を獲得するのは、本来手段であった筈だが、現在は目的になってしまっている。池田大作死後の創価学会も同様の組織になりそうな気がするのは私だけか?
最後には、脱会に到ったいくつかの例が挙げられ、奥付部分には相談窓口の所在地も書かれている。
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